自分で言うのもなんだが、
もう長い間涙を流したことがない。
親しい人の葬儀なんかに参列しても
悲しい気持ちにはなっても涙は出なかった
そんな自分を自分自身で
きっと自分は薄情な男なんだろう
と思っていた。
先日、叔父が亡くなった。
小さい時から本当に世話になった人で親戚の中ではVito Corleoneのような存在の人だった。
外見からは少し怖い印象というか厳しい印象のある人だったが、俺は妹の息子ということもあり、
よほど羽目をはずさない限りは怒られることもなく、本当に優しく見守ってもらっていた。
そんな叔父の最期の別れにも俺には涙一つ出てこなかった。
お棺に花を添えすすり泣くオフクロを見て目頭は熱くなったが、それでも涙は出てこなかった。
やっぱり俺は薄情な人間なんだ・・・そんな風に確信を持った。
そしていよいよ遺体を焼くことになり、最後のお焼香をしてくださいと言われた。
順番を待ちお焼香をして優しそうな顔で微笑む叔父の遺影を眺めた。
その途端、何か優しい空気に包まれ、どこかから叔父が「無理すんなや」と言ったように思った。
すると、急に今まで押さえていたものが外れ、
涙が嫌というほど溢れ、生まれて初めて嗚咽を味わった。
いつまでもいつまでも続く嗚咽に、叔父がまた「そんなにメソメソすんなや」と言った。
その時はわからなかったが、あれは自分を薄情だと責める俺を救ってくれた
叔父の最期の優しさじゃなかったかと思う。
本当の優しさって目に見えるものじゃない。。。。最期の最期まで優しさを有難うございました。
Led Zeppelin - Stairway to Heaven
http://jp.youtube.com/watch?v=lKg4g9zMeHI&feature=related
少し臭いなぁ~とは思いながらも・・・やっぱり天国へ行って欲しいしね。(^_^;)