「ほら、空に浮かぶ何かをぐっと掴むっていうか・・・
鳥が集団で飛ぶのってすごく自然な美しさが
あるでしょ?そんな感じを表現したい・・・」
とはある尊敬するギタリストが言った言葉。
細かい言葉のニュアンスは違うかもしれないが、
しばらくの間それがどういう意味なのか
ずっと考えてた。そして今もギターを弾くときは
常にその言葉が頭にある。
いつかその言葉の意味が解る時、
彼に少しでも近づけるのだろうか?
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織田哲郎 「LIFE」
ちょうどTUBEの「シーズン・イン・ザ・・・」が出た頃のアルバム。
前作「Night Weves」の完成度も高かったが、このアルバムも「なにおか」
(注:「なにおか」とは某ギタリストが使っていた言葉で意味はわからんがすごいんだろう。)
レコーディングメンバーは前作と同じで、もちろん最高の演奏が聴けるのだが、
音的には自分の中では織田さんのアルバムで一番好きだ。
特に山田亘のドラムの音がすごくいいと思う。何かすぐそばにあるような音・・・そんな印象かな。
もちろんフレーズもすごく気持ちの良いものが多くてかっこよい。ボンゾだよ。ボンゾ。
そして、北島健二のフレーズはまさに何かをぐっと掴むような・・・
このアルバムを聞いて少し意味がわかったような気がする。
「週末に」って曲があるんだけど、その曲のソロはすごく気持ちがよい。
まさにその当時彼が語っていたそんな感じを現したものだと思う。
(余談だが、この時期の北島さんのスタジオワークはかなりいいものが多い)
で、肝心の織田さんの歌は、もうまさに「織田ワールド」って感じかな。
おしゃれな恋愛風景を歌わせたら、この人の右に出る人はいないよ。
「週末に」は死ぬ前に聞きたい曲の一つだ。(いったい何曲聴くのだ(^_^;))
「疲れ果てて眠りにつく時 どんな朝を描いたのだろう
お前の心 暖められる そんなブランケットあればいいさ・・・
まるでお前は、俺の傷口のよう・・・」
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