今から思えば、「加賀美あつ子」は
初恋の人だったかもしれない。
ルックスや性格、その他のことも含め、
女性というのはこうあるべきだというのを
幼少の時代に彼女を見て植え付けられた
ような気がする。
別に魔法を使えるということだけであれば
欧米系の名前を持つ金髪に大根足の
小娘でもよかったのかもしれないが、
ルックス的にもスレンダーで女の子らしいアッコちゃんのほうがよかったし、
勝気な感じでありながらも、女の子らしい脆さも持っていたとこもよかった。
また家族構成的にも金髪娘の方は、あの奇妙な舅の存在も子供ながらに抵抗を感じたし、
どうせ舅を持つならダンディな豪華客船の船長のほうがよいと思っていたような気もする。
そして周りの友達たちも、奇妙な三つ子の弟を持つよしこちゃんよりも、
なんとなく質素で素朴な感じのモコちゃんのほうがよかったし、
大将や少将、カン吉、ガンモ、ちか子・・・など、どのキャラクターもどこか暖かかったと思う。
そして今から思えば、それこそが作者の人柄そのものが出ていたのではと思う。
話は変わるが、昨今の世の中に「癒し系」という言葉がある。
イメージ的にはなんとなくふんわりしたような感じだと思うが、言葉にすればどうだろう?
俺はこの言葉こそまさに癒しの言葉じゃないかと思う。
「これでいいのだ」
ご冥福をお祈りいたします。
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